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金属系サイディングが外壁という方へ、 外壁塗装前のチェックポイント
これから先、主流になりつつある外壁材が金属系サイディングです。アルミや鉄、ステンレスなどの板金を外壁材として加工したもので、どれが原料であっても軽いのが特徴です。中でも知られるのが高耐久でありながらリーズナブルな価格のガルバリウム鋼板やSGLではないでしょうか?
金属というと無機質な感じがしてお住まいの外壁としてはどうなんだろうと思う方もおられるでしょうが、最近のものはレンガ調や石材調にインクジェット塗装されたものもあり、その多様さは窯業系サイディングにも負けていません。
どの金属であっても、最大の敵は錆です。錆させないようにするのがメンテナンスの中心になります。
金属系サイディングの意外と古い歴史
最近はお洒落なデザインの金属系サイディングも販売されており【次世代】の印象が強いかと思いますが、知れば意外に長い歴史とどれほど信頼性の高い素材であるかという事がわかるかと思います。
金属サイディングの始まりはトタンです。元は屋根材として使用されていたトタンですが、軽量であり不燃材でありという面で外壁にも使用されはじめました。
現在でもベランダ屋根等に使用されることがありますが、カラーバリエーションが豊富になった事、コストの割には強度が高い面で使用される機会はまだまだありそうです。
1980~1990年代には断熱材の表面にアルミメッキを施したアルミサイディングが販売され始めました。
この時点で既に金属素材の不安要素として挙げられる断熱性・遮音性も向上、錆びにくく耐久性に優れた金属系サイディングがあったのです。しかしアルミサイディングはコストが高く、なかなか手軽に導入できる外壁材ではありませんでした。
そこで良い部分はしっかり持ちながらもコストパフォーマンスに優れたガルバリウム鋼板の開発により、金属系サイディングが注目を浴びたのです。2019年にはガルバリウム鋼板よりも耐久性に優れたSGL鋼板製の外壁材も販売されており、更に期待できる外壁材として今も成長を続けています。
コストと耐久性のバランスが良くデザイン性も現代的な今こそ、金属系サイディングにリフォームするタイミングといっても良いかもしれませんね。
屋根同様外壁も軽量化も進んでいる
金属サイディングが注目されているもう一つの理由は【軽さ】です。屋根リフォームでも近年重たい屋根材から軽量な屋根材への変更が進められています。これは建物上部を軽くし重心を落とすことで、地震による揺れを最小限に抑えるという考えからです。
外壁も屋根同様、軽量に仕上げることで建物への負担を軽減させることができます。現在外壁材として多くあるのがモルタル(約36.4㎏/㎡)・窯業系サイディング(約17.3㎏/㎡)ですが、金属サイディング(約3.6~7㎏/㎡)と較べると一目瞭然です。
建物の揺れを小さくすることで構造の歪みを防ぐことができますし、金属サイディング自体が割れない為モルタル外壁のクラック、窯業サイディング外壁の割れ等を気にする必要もありません。その軽さ、素材の性質から外壁カバー工事で使用してもたくさんのメリットを得られそうです。
1ヵ月に1度くらいは点検してあげましょう!
お家を掃除する時に必ず外壁を点検してあげましょう。悪いところは早期に発見し、迅速に補修してあげるのが理想です。
その分、費用もお安くなります。2階の部分の外壁など、見にくいところは無理にチェックしなくても大丈夫です。地上から見えるところをチェックしてください。台風が通過した後など悪天候後もチェックしてあげてください。
金属が砂や土や埃で汚れるところはイメージできても、苔や藻、
カビが生えるところは想像できないのではないでしょうか
窯業系サイディングやモルタル外壁よりも金属系サイディングには苔や藻、カビが生えづらいのですが、条件次第では発生します。スクラップ場などに放置された車などを見たことがないでしょうか。色が濃い車などは分かりづらいのですが、長年放置された白い車にうっすらと緑色の藻やカビが生えているのを見たことがありませんか。
どの金属であっても最大の敵は錆で、その原因を作るのは水分です。汚れや苔・藻、カビは水分を滞留させるので、錆の原因となります。塗装されているものは塗膜の劣化、表面が加工処理されているのものその部分が傷んできている可能性手があります。
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金属であっても表面の防水性能が落ちると汚れも付きやすくなる
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金属も劣化すると苔や藻、カビが生える
コーキングが劣化すると雨水が浸入する原因になります
窯業系サイディングのようにボードとボードのつなぎ目にはっきりとした目地があるわけではないので分かりづらいのですが、金属サイディングにもジョイント部分やサッシとの取り合い部分にコーキングが使われています。
巧妙に隠されていて見えない部分も多いのですが、気にしてあげてください。見切り板やカバーなどで隠されている場合は横から覗くと確かめられることもあります。錆びにくい金属系サイディングであっても、切断・加工された側面は錆びやすい傾向がありますので特に注意が必要です。
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見切り板などでカバーして隠していることも多い
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ブリード現象(コーキングから染み出てきた可塑剤に汚れが付く現象)が
起こっていたら、 傷みが出始めた状態
外壁を触ると手に白っぽい粉が付着してしまうのが、
チョーキング現象(白亜化)です
窯業系サイディングやモルタルと金属サイディングの最大の違いは防水性能です。窯業系サイディングやモルタルは塗膜が傷んでくると外壁材そのものに雨水が染み込みやすくなりますが、金属にはそれがありません。
水は染み込まないのですが、水に触れるようになると錆びやすくなります。雨水などから保護するという点では窯業系サイディングも、モルタルも、金属サイディングも、同じです。色褪せは塗膜が傷んできた証拠です。外壁塗装を検討する時期に来ています。
それからしばらくすると、外壁を触った時、手に白っぽい粉が付着してしまうチョーキング現象(白亜化)が発生します。
この白っぽい粉は紫外線によって分解された塗膜から露出した顔料です。ここまで来たら「そろそろ塗り替えかなあ」ではなくて、具体的な計画を立てて外壁塗装を進めるようにしてください。
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どんな塗料でも最終的に塗り替えが必要になる
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手に粉がつくようになったら、先延ばしにしない方がいい
金属で最も避けなければいけないのが傷です
塗膜が剥げ、表面に引っかき傷などが付くとそこから錆が進行していきます。お住まいの外壁材に使われるガルバリウム、アルミ、ステンレスも錆に大変強い金属ですが塗膜が剥げ、表面に傷ができた状態をそのまま放置しておくと錆が進行していき、大幅に寿命を縮めます。
これらの金属が錆に強い理由は不動態皮膜と犠牲防食です。めっきや金属そのものを消費して錆を防いでいるので、塗膜で保護されていない間の分だけ、確実に寿命は縮まります。
ガルバリウム鋼板は鋼板の表面に成分が55%のアルミ、シリコン1.6%、亜鉛43.4%で構成されためっきをしたものです。
ガルバリウム鋼板に発生する錆には白いものと赤いものの2種類があります。
このうち、白いものはめっきに含まれている亜鉛の錆です。赤いものは鋼板の錆になります。亜鉛の犠牲防食作用があるため、白錆が発生した後に赤錆が発生することになります。
ガルバリウム、アルミ、ステンレス、銅といった金属が錆に強い理由は不動態皮膜と犠牲防食作用が大きく関係しています。まず、不動態皮膜はガルバリウム、アルミ、ステンレス、銅のいずれでも錆を防いでいます。これは酸化により強固な皮膜となり、錆の原因となる物質、水や酸素などをシャットアウトします。
アルミは酸化したアルミが不動態となります。めっきにアルミが含まれているガルバリウムもそれが不動態になります。鉄とクロムの合金であるステンレスはクロムが酸化し、不動態となります。銅も酸化した銅(緑青)が不動態になります。
次に犠牲防食ですが、これは水などに接触した場合、先に溶け出すことによって酸化を防ぐ現象です。ガルバリウムは水に触れると鉄よりも先に亜鉛が溶け出すことによって、鉄の溶け出しを防いでいます。
簡単に言いますと、一定の量の水に対して溶け出せる亜鉛の量も決まっている(飽和量)ので、鉄が溶け出せなくなるのです(電気的に)。
ガルバリウム鋼板のサイディングを扱うメーカーの中には雨がかからないところを重点的に水洗いすることを勧めているところもあります。車の排気ガスが頻繁にかかるような環境では定期的に水洗いしてあげましょう。
苔・藻、カビなとが生えることはまずないと思いますが、見つけた場合はモップや雑巾、柔らかいスポンジなどで軽く擦って落としてあげましょう。家庭用の高圧洗浄機をお持ちの方は強い水圧で洗い流したくなると思いますが、やめておきましょう。塗膜や表面を傷めてしまうか、薄い外壁材が水圧で凹む可能性があります。
目隠しや見切り板で隠されている部分が多いので、専門業者に頼んだほうが無難です。傷んでしまったこれまでのコーキングを取り除き、新しいものへと打ち替えます。
次のメンテナンスで外壁塗装を予定しているなら、その耐用年数に見合ったもの、「外壁塗装と同時に行う」、または「次の外壁塗装では行わず、その次に行う」にあわせたものを選択してください。費用に余裕のある方はオートンイクシード15+のような高耐久のものを選んでおけば間違いありません。
窯業系サイディングでもモルタルのサッシ廻りでもコーキング補修は行われますが、金属系サイディングはカッターで外壁材を傷つける可能性もあるため、施工に関して特に注意が必要です。
現在コーキングを使用しない金属系サイディングも販売されておりますので、長期的なメンテナンスフリーを求める方は、製品ごとの特色も比較されると良いかもしれませんね。
塗膜が傷んでいる場合は外壁塗装で回復させ、金属に水が直接触れないようにします。現在、流通しているガルバリウム製のサイディングの変褐色(色褪せ)保証と穴あき・赤錆保証はほとんどが10年となっています。なので、新築後10年を目安に塗り替えを行いましょう。
その後は塗料の種類にもよりますがやはり10~15年を目安に外壁塗装を行います。前述のようにコーキングの耐用年数と外壁塗装の耐用年数を合わせるようにすれば、工事をまとめられるので、足場の仮設も1回で済みます。その分、費用が節約できてお得です。
基本中の基本ですが、モルタルや窯業系サイディングとは異なり表面が滑らかな金属系サイディングの塗装では、錆止め機能のあるプライマーを下塗りに使用しましょう。塗膜の剥がれがみられる場合はしっかりケレン・ペーパー掛けで落としておくのも大事です。
金属サイディングの一部に錆がでており、外壁塗装が不可能な場合はその部分を張り替えます。ボールをぶつけたりして変形させてしまった場合も一部張替えで対応できるなら、張り替えます。
この後、外壁塗装を行えば、取り替えた部分が目立つことはありません。取り替えた部分だけを塗って目立たなくすることも可能ですが、限度があります。既に販売終了している場合は一部張替えができない場合もございます。
全体的に金属サイディングの錆が激しく、外壁塗装ではお客様のお望みの耐用年数が満たせないとなった場合は全面的な張替えか外壁カバー工法を行います。
金属サイディングのお住まいで全面的な張替えを行う場合、新しい外壁材も金属サイディングを使用することになります。これはお住まいの耐震性を考えて、重量の増加を避けるためです。軽い方が地震には強いのです。これまでのサイディングの上に新たな外壁を張り付ける外壁カバー工法も重量の増加を避けるため、軽量な金属サイディングを使用します。
●全面的な張替え
●外壁カバー工法
外壁カバーの施工方法
屋根メンテナンスで知られる屋根カバー工法ですが、実は外壁でも同様の施工が可能です。
使用するのはもちろん住宅に負担をかけない軽量な金属系サイディングです。ただしカバー工法といっても既存外壁にそのまま金属サイディングを貼りつけていくわけではありません。
まずは金属サイディングを固定するための胴縁を取り付けていきます。この胴縁によって既存外壁と新規の金属系サイディングの間に通気層が確保できますので、断熱効果も向上させることができます。
またこの際に透湿防水シートを張ることで雨漏り防止にも繋がります。
その後下から外壁材を噛み合わせるようにしっかり張り合わせれば外壁カバー工法は完了です。
モルタル外壁や窯業系サイディング外壁で雨漏りを起こしてしまったときの補修方法としても、金属サイディングでの外壁カバー工法は選択肢の一つに入ります。外壁カバー工法を行う事で雨漏りの改善、イメージチェンジが一度で行える為、住宅の劣化が気になられている方、全体的な修繕が必要だと考えられていた方には最適な補修方法です。
外壁カバー工法は既存外壁材を剥がす必要もない為、撤去・処分費用がほとんどかからず経済的な工事と言えます。外壁全体の修繕を検討しているが費用はなるべくかけたくない、大きなイメージチェンジを図りたいとお考えの方は是非一度、私たち街の外壁塗装やさんへご相談ください。
現在外壁リフォームを検討されている方も、補修の必要性があるという方もやはり気になるのはコストかと思います。外壁塗装と比較すると外壁張替・カバー工法はどちらも高い費用が掛かってしまいます。しかし今後のメンテナンスはというと驚くほど簡単になります。もちろん全くメンテナンスが必要ないという訳ではなく、清掃やコーキングの打ち替え等を継続する必要がありますが、モルタルのように性質上発生し続けるクラックを補修する必要はなくなります。欠けてしまった窯業系サイディングを補修する必要もなくなります。
金属系サイディングは吸水性が低いため凍害の恐れがありません。地震による割れも起きません。金属サイディングが劣化する原因【錆】の発生を防げばよいのです。現在主力となっているガルバリウム鋼板、SGL、アルミは非常に錆びにくくメンテナンス自体も非常に簡単です。
外壁カバー工法は既存外壁材を剥がす必要もない為、撤去・処分費用がほとんどかからず経済的な工事と言えます。外壁全体の修繕を検討しているが費用はなるべくかけたくない、大きなイメージチェンジを図りたい、今後雨漏りの心配がないお住まいに仕上げたいとお考えの方は是非一度、私たち街の外壁塗装やさんへご相談ください。オンライン相談はもちろん、新型コロナウイルス対策を徹底した上で無料調査にお伺いさせて頂きます。
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金属系サイディングは輸入されたトタンから様々な改良を経て高性能な外壁材として知られました。現在の主力はガルバリウム鋼板・SGL・アルミです。
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屋根同様、外壁も軽量に仕上げることで地震による建物の揺れを小さく抑えることができます。金属系サイディングは非常に軽量なため、既存外壁に対しての外壁カバー工法にも使用できます。
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吸水性の低い金属系サイディングでも、汚れ・苔・藻等の付着物が水を含むことで錆が発生することがあります。水が当たりにくい所は特に定期的な水洗いを心がけましょう。
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金属系サイディングにもコーキングで保護するような隙間が存在します。コーキングの劣化により雨水の浸入・錆の発生を引き起こす可能性があるため、コーキング補修は欠かせません。見切り材で保護されている場合は専門の業者にお任せください。
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塗膜が劣化することで起こるチョーキング現象は、金属系サイディングでも発生します。吸水性は低いですが塗膜の劣化が錆びに直結しますので、施工後10年前後で塗装を検討しましょう。
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現在の金属系サイディングは多少の傷でも非常に錆びにくい成分構成で出来ています。が、全く錆びないという訳ではありませんので定期的なメンテナンスは必要不可欠です。
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既存外壁材が寿命を迎えてしまっている場合、張替か金属サイディングによる外壁カバー工法も可能です。外壁カバーでは雨漏りが改善されるほか、断熱性の向上、イメージチェンジ等たくさんのメリットを一度で手に入れることもできます。
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金属サイディングが気になる、費用に関して聞きたい、外壁からの雨漏りにお困りの方はお気軽に私たち街の外壁塗装やさんへご相談ください。
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