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耐久性を重視するならフッ素塗料がおすすめ!塗料の特徴や塗装のポイントを紹介!
更新日 : 2024年03月15日
更新日 : 2024年03月15日
「外壁に耐久性が高く長持ちする塗料を使いたい」
と考えている方には、フッ素塗料がおすすめです。この塗料は耐候性に優れ、劣化の程度を著しく抑えることができます。一般的に、その耐用年数は15年以上に及ぶことがあります。ウレタンやシリコン塗料に比べると価格は少し高いものの、高い性能によりコストパフォーマンスに優れており、近年では非常に人気のある塗料です。
この記事では、フッ素塗料の特長やメリット、デメリットを紹介します。外壁塗装でどの塗料を選ぶべきか迷っている方に役立つ情報を提供します!
フッ素塗料は、住宅やビルなど建物の外壁塗装に広く使用される主要な塗料の一つです。
この塗料は、フッ化カルシウムを主成分とする「蛍石」という鉱物を原材料に用いているため、耐久性が非常に高く、外壁塗装に最適です。
シリコン塗料やウレタン塗料など他の外壁塗装用の塗料と比較すると価格は高くなりますが、その分、高性能であり、コストパフォーマンスに優れた塗料です。そのため、外壁塗装での需要もどんどん高まっています。
需要や人気の高まりが後押しし、
☑ 日本ペイント株式会社「ファインフッソ」
☑ エスケー化研株式会社「クリーンマイルドフッソ」
☑ AGCコーテック株式会社「ルミステージ」
など、さまざまな塗料メーカーがフッ素塗料を開発・製造しており、ラインアップも充実しています。
フッ素塗料の費用感
塗料の種類 | 単価相場(1㎡あたり) |
アクリル塗料 | 1,000円〜1,800円 |
ウレタン塗料 | 1,800円~3,000円 |
シリコン塗料 | 2,500円~4,000円 |
ラジカル塗料 | 3,000円~4,500円 |
フッ素塗料 | 3,500円~5,500円 |
無機塗料 | 4,000円~6,000円 |
こちらの表は、外壁塗装に用いられる主要な塗料の価格相場を表にしたものです。
安価なアクリル塗料やウレタン塗料に比べると、フッ素塗料は価格が高いことがお分かりになると思います。
価格が高い分、安価な塗料よりも高性能で、耐用年数も長くなるので長い目で見るとコストパフォーマンスに優れていますが、一回あたりの費用はどうしても高くなってしまうので、予算や今後のメンテナンスプランを検討した上で採用するかどうかを判断する必要があります。
フッ素塗料の耐用年数
塗料の種類 | 耐用年数 |
アクリル塗料 | 5〜8年 |
ウレタン塗料 | 7〜10年 |
シリコン塗料 | 10〜13年 |
ラジカル塗料 | 12〜15年 |
フッ素塗料 | 13〜15年超 |
無機塗料 | 15〜20年 |
塗料には、製品が一般的に使用可能な期間を示す耐用年数という指標があります。これは、塗料が外壁を保護するための機能や役割を十分に発揮できる期間となります。
「耐用年数が長いする塗料=長持ちする塗料」ですから、耐用年数は長いに越したことはないでしょう。フッ素塗料は、13~15年超という外壁塗装用の塗料の中ではかなり長めの耐用年数を誇ります。
外壁塗装にフッ素塗料を用いた際のメリットは、
☑ 長い耐用年数
☑ 優れた耐候性
の、2点が挙げられます。
長い耐用年数
「フッ素塗料の耐用年数」の項目で述べたように、フッ素塗料は耐用年数が長い塗料です。最も長持ちするとされる無機塗料に比べるとわずかに劣りますが、それでも十数年の間は住まいの外壁をしっかりと保護してくれます。
また、耐用年数はあくまでも目安であり、フッ素塗料が必ず13~
15年で寿命を迎えるわけではないので、15年以上持続することも珍しくありません。
耐用年数が長いフッ素塗料は、外壁塗装のメンテナンス回数を減らすことができるため、長期的に見るとコストパフォーマンスが高くなります。
一度の塗装にかかる費用は確かに高くなりますが、将来的なコストを考えれば結果的に経済的であるケースも多いため、非常に魅力的な塗料と言えるでしょう。
優れた耐候性
優れた対応性を発揮することもフッ素塗料のメリットの一つです。
外壁塗装に用いられる塗料は、太陽光の紫外線や風雨などによって徐々に劣化していきますが、フッ素塗料はこれらの自然影響に耐性が強く、最小限に劣化を抑えてくれます。
この特性が、フッ素塗料の最大の魅力である耐用年数の長さの秘密です。
また、フッ素塗料は温度変化にも強く、寒冷な北海道や東北地方から極端に暑い沖縄などの地域まで、変わらずに優れた性能を発揮します。
外壁塗装に用いられる塗料は、太陽光の紫外線や風雨などによって徐々に劣化していきますが、フッ素塗料はこれらの自然影響に耐性が強く、最小限に劣化を抑えてくれます。
この特性が、フッ素塗料の最大の魅力である耐用年数の長さの秘密です。
また、フッ素塗料は温度変化にも強く、寒冷な北海道や東北地方から極端に暑い沖縄などの地域まで、変わらずに優れた性能を発揮します。
※エスケー化研株式会社「クリーンマイルド シリコン/フッソ」カタログより参照
フッ素塗料は外壁塗装に使用することで多くのメリットが期待できますが、デメリットも存在します。
フッ素塗料の主なデメリットとしては、
☑ 再塗装の難易度が高い
☑ 塗膜が硬く微細なクラックが出来やすい
☑ 対応していない業者がいる
の、3点が挙げられるでしょう。
再塗装の難易度が高い
外壁塗装を行うことで、建物の外壁には塗膜が形成されます。この塗膜は紫外線や雨から外壁を保護する役割を果たしますが、フッ素塗料の塗膜には特有の特徴があります。それは、「硬い」ことと「親水性が高い」ことです。この特性がフッ素塗料の耐久性や耐候性に寄与しているのですが、塗膜が硬く親水性が高いと、再塗装時において塗料がうまく密着しない可能性があります。
そのため、フッ素塗料で外壁塗装を施した場合、再塗装を行う際には特殊な下塗り材を使用して塗料の密着性を高める必要があります。このような処理が必要となることから、再塗装の難易度が上がってしまいます。
塗膜が硬く微細なクラックが発生しやすい
フッ素塗料には「塗膜が硬い」という特徴がありますが、硬いということはそれだけ「弾性が低い」ということも意味し、弾性が低い塗膜で起こりやすいのが微細なヘアクラックです。地震大国である日本では、震度1〜2程度の微弱な地震が頻繁に発生する地域もあります。地震が発生すると建物に揺れが生じますが、フッ素塗料の硬い塗膜は弾性が低いので揺れに順応できず、塗膜がひび割れてしまうのです。
ヘアクラックは通常のクラックほど深刻な損傷ではないため、緊急性は高くありませんが、塗膜の劣化を早める可能性があり、美観も損ねてしまいます。特にモルタル外壁では、そもそもヘアクラックが発生しやすいため、フッ素塗料との相性があまり良くありません。
最近では、柔軟性の高いフッ素塗料も登場しています。外壁のヘアクラックを防止したい場合には、こうした付加機能のあるフッ素塗料を使用するなどの対策が必要です。
対応していない業者がある
フッ素塗料は硬い塗膜と高い親水性を持っています。そのため、フッ素塗料の上から再塗装する際には、特殊な下塗り材を使用した下塗りが必要となり、他の塗料よりも扱いが難しくなります。
フッ素塗料の施工は、経験豊富で知識を持った塗装業者による正しい施工が必要です。そのため、ウレタン塗料やシリコン塗料などの一般的な塗料に比べると、取り扱い業者が少ないといったデメリットが存在します。取り扱い業者が少なければ塗装業者を探すのに時間と手間がかかってしまいますし、複数の業者で相見積もりを取って比較することもできない可能性もあります。
外壁塗装では、複数の業者を比較・検討して見積り内容や施工内容が妥当であるかどうかを確認するのが最善です。そのため、取り扱い業者が少なく比較・検討が難しいというのはフッ素塗料特有のデメリットと言えるかもしれません。
街の外壁塗装業者では、様々な種類の塗料を取り扱っており、ご希望に応じた対応が可能ですので、お気軽にお問合せください。
フッ素塗料を使用した外壁塗装で成功させるためには、ポイントや注意点を押さえておくことが非常に重要です。
主要なポイント、注意点としては、
☑ 光沢のある仕上がりには注意が必要
☑ 業者選びが重要
の、2点が挙げられます。
光沢ある仕上がりには注意が必要
フッ素塗料は独特の艶(つや)があるため、塗装するとツヤツヤと光沢のある仕上がりになります。この光沢感にはメリットとデメリットがあることを事前に把握しておきましょう。
フッ素塗料による光沢感のある仕上がりは、外壁だけでなく住宅全体を新築のように演出してくれます。築年数の経った住宅でも、フッ素塗料による外壁塗装でまるで新築のような美観が蘇ります。
さらに、フッ素塗料は耐摩耗性が高く、光沢感が長く続くという特徴もあるため、美しい外観を長期間維持することができます。
フッ素塗料による光沢感のある仕上がりは、外壁だけでなく住宅全体を新築のように演出してくれます。築年数の経った住宅でも、フッ素塗料による外壁塗装でまるで新築のような美観が蘇ります。
さらに、フッ素塗料は耐摩耗性が高く、光沢感が長く続くという特徴もあるため、美しい外観を長期間維持することができます。
一般的に、光沢感のある塗料としてよく知られているのはシリコン塗料です。しかし、シリコン塗料は塗装後8〜10年で光沢感が約20%ほど失われると言われています。
一方、フッ素塗料の光沢感は、20年経っても約10%ほどしか失われません。他の塗料で塗装した場合に比べて、長く光沢を維持することができますので、美観が長持ちします。
しかし、この独特の光沢感によって外壁が安っぽく見えてしまう可能性もあるので、注意が必要です。光沢のある仕上がりは好みが分かれる部分ですので、フッ素塗料を選ぶ場合は特徴をよく理解しておく必要があります。
また、光沢感によって安っぽく見えるかどうかは、塗料の色や住まいのデザインにも大きく影響されます。そのため、色やデザインとの相性も考慮しながらフッ素塗料を選択することが重要です。
業者選びが重要
外壁塗装を成功させるためには、塗装業者の選択が非常に重要です。特にフッ素塗料のように多くの業者が取り扱っていない場合は、業者選びの重要性が高まります。
先に述べたように、フッ素塗料は他の塗料と比較して施工の難易度が高いため、塗装業者にはフッ素塗料を適切に施工するための知識と技術が求められます。フッ素塗料を選択する場合には、十分な経験と専門知識を持つ業者を選ぶことが重要です。
先に述べたように、フッ素塗料は他の塗料と比較して施工の難易度が高いため、塗装業者にはフッ素塗料を適切に施工するための知識と技術が求められます。フッ素塗料を選択する場合には、十分な経験と専門知識を持つ業者を選ぶことが重要です。
フッ素塗料に関する知識が不足している業者や技術力の低い業者に依頼すると、せっかく高性能な塗料を使用しても性能を十分に引き出せない可能性があるので注意してください。
適切なプライマーを使用せずに施工したり、コーキングの処理を誤ったりすると、住宅や外壁の保護という本来の目的を果たせなくなる場合もあります。
業者選びの際には、いくつかのポイントに留意する必要があります。まずは施工実績の確認と複数の塗装業者の比較が重要です。業者のウェブサイトにはこれまでの施工実績が掲載されているはずですので、フッ素塗料を用いた塗装実績を確認し、技術力と実績が豊富な業者を選ぶようにしましょう。
さらに、魅力的な業者を見つけたとしても、即座に依頼するのではなく、3社程、相見積もりを取ってみましょう。
比較することで、見積り金額が適切であるかどうか判断しやすく、優れた業者に依頼しやすくなります。ただし、価格だけでなく、サービス内容や保証、対応力なども比較して、最終的な決定を行いましょう。
フッ素塗料を用いた外壁塗装
実際にフッ素塗料で行なった外壁塗装の事例をご紹介します。
築18年が経過してチョーキングが発生した外壁をフッ素塗料で塗装
築年数 | 18年 |
塗装費用 | 約108万円 |
外壁や、軒天などの付帯部はクリーンマイルドフッソで光沢を取り戻してピカピカに。併せて、塀の塗装も行ったことで印象が大きく変わりました。
汚れの目立っていた白い外壁をフッ素塗料で塗装
築年数 | 22年 |
塗装費用 | 約159万円 |
汚れが目立つようになった白い外壁を濃い色で塗り替えたい、とのご要望でした。フッ素樹脂を取り扱うメーカーに勤務されているお客様で、フッ素塗料をご指定いただきました。フッ素の効果をご理解いただいているからこその選択でしょう。
ファイン4Fセラミックを使用し、深いグリーンの外壁にイメージチェンジしました。
フッ素塗料は、アクリル塗料やウレタン塗料などの安価な塗料と比べると単価の高い塗料です。予算を抑えて塗装したいと考えている方はフッ素塗料を選択肢から外してしまいがちですが、住まいのメンテナンスコストを抑えるのであれば、長期的な視点で考える必要があります。
フッ素塗料は耐久性が高く、耐用年数が長いため、アクリル塗料やウレタン塗料などの安価な塗料よりも長期間に渡って外壁を保護することができます。
例えば、フッ素塗料を使用して外壁塗装を行った場合、次の塗替えタイミングは13~15年後ですが、耐用年数の短いウレタン塗料では約10年で塗り替えが必要となるため、フッ素塗料よりもメンテナンス頻度が高くなります。
このように、耐用年数が長い塗料を選ぶことで塗り替えの頻度を減らせば、長期的に見るとコストパフォーマンスが高くなります。
外壁塗装は一回あたりの費用が高額になってしまうので、できるだけ安く済ませたいと思うのは当然です。しかし、しかし、単純に初期費用だけを見るのではなく、先々のメンテナンスコストまで考慮した上で塗料を選択すると良いでしょう。
今回は、「フッ素塗料」について、詳しく解説してきました。
他の塗料と同じようにメリットがあればデメリットもありますので、今後のライフプランなども考えた上で、メリットとデメリットのどちらの比重が大きくなるかを慎重に検討する必要があります。
艶(ツヤ)のある仕上がりになる点や、他の塗料よりも業者選びに慎重になる必要がある点もご注意ください。
フッ素塗料は耐久性や耐候性に優れ、耐用年数も長いため、コストパフォーマンスを重視する方にとっては理想的な塗料と言えます。
一つのお住まいに何十年もお住みになる場合、外壁塗装メンテナンスが必要になるタイミングは複数回訪れますので、1回あたりの費用で高い/安いを判断するのではなく、長い目で見たときのトータルコストを考慮することが重要です。フッ素塗料を含め、様々な塗料の特性や費用、メンテナンスの頻度を比較し、自身のニーズに合った最適な塗料を選択しましょう。
塗料選びにお悩みの方は、街の外壁塗装やさんにご相談ください。
「とにかく長持ちさせたい」「コストパフォーマンスの良い塗料が知りたい」など、ご希望に沿った提案を差し上げます。
点検とお見積りは無料で承っていますので、どうぞお気軽にお問合せください。
耐久性を重視するならフッ素塗料がおすすめ!
塗料の特徴や塗装のポイントを紹介!まとめ
塗料の特徴や塗装のポイントを紹介!まとめ
-
フッ素塗料は高額な分、高性能な塗料です
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耐用年数が長く、長い目で見ればコストパフォーマンスに優れた塗料です
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フッ素塗料のメリットは、「耐用年数が長い」ことと「対候性に優れている」ことです
-
フッ素塗料は高い耐久性がを持つ反面、再塗装の難易度が高いというデメリットがあります
-
フッ素塗料は光沢のある仕上がりになりますが、場合によっては安っぽく見えてしまうので注意が必要です
-
フッ素塗料での外壁塗装をお考えなら、経験豊富で実績のある業者を選びましょう
-
とにかくコストパフォーマンス重視!という方にはフッ素塗料がおすすめです
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