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フッ素、無機、弾性塗料で塗り替えする際に気をつけたい外壁材との相性
![フッ素・無機・弾性塗料で塗り替え 気をつけたい!外壁材との相性](/wp-content/uploads/01-28.jpg)
基本的な性能も高く、耐用年数も長い、フッ素塗料や無機ハイブリッド塗料。高性能で知られるこれらの塗料ですが、実は塗ることができる外壁材が限られる、塗る外壁材を選ぶこともあることをご存知でしょうか。
高性能な塗料だからといって、どんな外壁材でもそのスペックを発揮できるとは限らないのです。
長い文章のページとなっていますので、内容を動画でもまとめています。動画で見たいという方はこちらをご覧ください!
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長い文章のページとなっていますので、内容を動画でもまとめています。
動画で見たいという方は是非ご覧ください!
外壁塗装の際の注意点
塗料と外壁材には相性が存在するって本当!?
世の中には実に多くのさまざまな塗料が存在します。一般的な戸建て住宅の外装を例にあげてみても、外壁と屋根には違う建築資材が用いられていることがほとんどです。
外装には木部もあれば、金属の部分もありますし、塀などにはコンクリートや金属が使われています。これら建築資材に合わせた塗料がそれぞれ存在するので、その種類も多くなるのです。
建物の塗り替えの際、金属用の塗料で木部を塗ろうとする人はまずいません。
![外装には様々な建築資材が用いられ これら建築資材に合わせた最適な 専用塗料が用意されています!](/wp-content/uploads/02-27.jpg)
![下塗り、中塗り、上塗り時も それぞれの工程で外壁に対して 相性の良い最適な塗料を選びましょう!](/wp-content/uploads/03-27.jpg)
それぞれ専用の塗料が用意されているので、違う素材の部分に塗っても長持ちしないことが明白だからです。
外壁塗装に関しても、これは同じです。現在の戸建て住宅の場合、外壁はモルタル、窯業系サイディング、金属サイディング、ALCが大半を占めています。これらの外壁に合わせ、下塗り時も、中塗りと上塗り時も、最適な塗料を選ぶというのが長持ちさせる秘訣なのです。
相性というと、感覚的な感じが否めませんが、それぞれの工程において外壁に対して最適な塗料を選ぶことだとお考えください。
![](/wp-content/uploads/04-24.jpg)
モルタル、窯業系サイディング、金属サイディング、ALC、各外壁材にはさまざまな特徴があり、さまざま利点と弱点が存在します。それら特徴、メリット・デメリットを理解した上で塗料を選ぶというのが賢い外壁塗装の方法なのです。
特徴を抑えた上で、デメリットをカバーしてくれるような塗料を選びましょう。
![塗料の性能で重視すべき項目](/wp-content/uploads/05-24.jpg)
各外壁材において何を重視すれば間違いがないかを表にしました。それぞれの外壁材で重視すべき塗料の性能がかなり違うことが分かると思います。各外壁材で弱点やデメリットとなっている部分をサポートしてくれる性能を持った塗料でないと相性が悪いものとなってしまうのです。
それでは、それぞれの外壁材にあった塗料について詳しく見ていきましょう。
![モルタル外壁の 特徴と塗り替えに最適な塗料](/wp-content/uploads/06-23.jpg)
![モルタル自体に防水性はなく 塗装することによって防水性を保持しています](/wp-content/uploads/07-23.jpg)
![以前よりクラックが入りづらくなりましたが ひび割れやすいことには変わりありません](/wp-content/uploads/08-25.jpg)
![ヘアークラック(幅0.3mm未満)](/wp-content/uploads/09-22.jpg)
![構造クラック(幅0.3mm以上)](/wp-content/uploads/10-24.jpg)
モルタル外壁で相性の良い塗料を選ぶためのポイント!
![モルタル外壁の塗り替えに 最適な塗料は弾性塗料!](/wp-content/uploads/11-26.jpg)
![窯業系サイディング外壁の 特徴と塗り替えに最適な塗料](/wp-content/uploads/14-22.jpg)
![サイディングボード自体に防水性はなく 塗装によって防水性を保持しています](/wp-content/uploads/15-22.jpg)
![サイディング外壁の塗り替え](/wp-content/uploads/16-24.jpg)
![塗膜の 膨れ](/wp-content/uploads/17-23.jpg)
![サイディング ボードの 反り](/wp-content/uploads/18-21.jpg)
窯業系サイディングで相性の良い塗料を選ぶためのポイント!
![窯業系サイディングの塗り替えに 最適な塗料は透湿性の高い塗料!](/wp-content/uploads/19-20.jpg)
![金属系サイディング外壁の 特徴と塗り替えに最適な塗料](/wp-content/uploads/22-19.jpg)
![金属を加工し、外壁材にしたもの 一般的な住宅ではガルバリウムが主流です](/wp-content/uploads/23-20.jpg)
![金属系サイディング外壁の塗り替え](/wp-content/uploads/24-19.jpg)
![一番の 弱点は 錆](/wp-content/uploads/25-18.jpg)
![傷や もらい錆に 注意](/wp-content/uploads/26-18.jpg)
金属サイディングで相性の良い塗料を選ぶためのポイント!
![金属系サイディングの塗り替えには付着性を高めるシーラーやプライマーが重要](/wp-content/uploads/27-13.jpg)
![ALC外壁の 特徴と塗り替えに最適な塗料](/wp-content/uploads/30-18.jpg)
![軽くて丈夫、断熱性も、遮音性も高く 燃えないのが特徴のALC外壁](/wp-content/uploads/31-16.jpg)
![ALC外壁の 特徴と塗り替え](/wp-content/uploads/32-13.jpg)
多孔質(細かい穴が無数にある)なので、極めて吸水しやすいのです。健全であれば、無数の細かい穴は塗膜に覆われているため、吸水することはありません。
![多孔質なので 吸水しやすい](/wp-content/uploads/33-12.jpg)
![吸水は 内部からの 破壊を招く 原因に!](/wp-content/uploads/34-13.jpg)
ALCで相性の良い塗料を選ぶためのポイント
![ALC外壁の塗り替えに最適な塗料は透湿性の高い塗料!](/wp-content/uploads/35-12.jpg)
極めて塗料が付着しにくい外壁材も存在する
![難付着サイディング](/wp-content/uploads/37-8.jpg)
外壁に付いた汚れを分解する光触媒、色褪せしにくい無機系ハイブリッド塗料、雨によって汚れを落とす親水性機能、汚れにくさを実現するフッ素コートなどの技術などが実用化され、外壁に応用されたのです。
これらは素晴らしい技術なのですが、同時に外壁塗装しにくいという面も含んでしました。汚れが付きにくい分、塗料も付着しづらいのです。これらは難付着サイディングと呼ばれています。
高性能塗料だからどんな外壁でも対応できるわけではない!
高性能塗料の落とし穴
![塗料の耐用年数と価格は比例している](/wp-content/uploads/39-10.jpg)
![](/wp-content/uploads/40-11.jpg)
![高性能な 塗料ほど 外壁材との相性の 見極めが必要 です!](/wp-content/uploads/41-6.jpg)
塗料と外壁の相性とは
外壁材の特徴を見据えた上で開発された製品であるかということ
![フッ素塗料や 無機系ハイブリッド塗料の場合](/wp-content/uploads/42-4.jpg)
これらフッ素塗料や無機系ハイブリッド塗料は耐用年数が長いのはもちろんのこと、どちらも塗膜が固いことが特徴です。
塗膜が固いことは表面が傷つきにくく、汚れにくさにもつながるのですが、柔軟性がないため、割れやすいという特性も持っています。
![フッ素や無機系ハイブリット塗料の特徴](/wp-content/uploads/43-3.jpg)
![フッ素塗料や無機系ハイブリッド塗料は モルタル外壁に対して 相性が悪い塗料](/wp-content/uploads/44-5.jpg)
つまり、フッ素塗料や無機系ハイブリッド塗料はモルタル外壁に対して相性が悪い塗料となります。
こちらを使えば、モルタル外壁にもフッ素塗料や無機系ハイブリッド塗料を塗装できますが、街の外壁塗装やさんではより伸縮性が高く、耐用年数もほぼ同じアクリル100%塗料での塗り替えをお薦めします。
こちらはモルタル外壁のクラックが入りやすいという特徴を見据えた上で塗膜に伸縮性を持つ弾性塗料として開発された製品であるからです。
![](/wp-content/uploads/45-4.jpg)
![](/wp-content/uploads/47-2.jpg)
これまでの紹介ですと、この弾性塗料はフッ素塗料や無機系ハイブリッド塗料よりも完成度が高い塗料であるという印象を与えてしまっていると思います。
本当にそうなのでしょうか。
![弾性塗料は塗膜がゴムのように 延びるため、発生するクラックに 追従し隙間ができません!](/wp-content/uploads/48-1.jpg)
![窯業系サイディングは蓄熱しやすいく 真夏では表面温度が60℃を超えると 言われています](/wp-content/uploads/49-2.jpg)
例えば、この窯業系サイディングに雨水が染みて、その後に真夏の日差しに照らされたらどうでしょうか。サイディングボードの目地部分のシーリング材は傷みやすく、ここから雨水が浸透してくることもあります。
真夏の日差しに照らされれば、窯業系サイディングに染みた雨水は水蒸気へと変化します。水蒸気の体積は水の1700倍です。
現在では弾性塗料にも、フッ素塗料や無機系ハイブリッド塗料にも湿気だけを通過させる透湿性を持った塗料が存在します。こういった塗料ならば、塗膜が膨らむことはありません。
![弾性塗料は膨れやすい柔らかい塗膜のため 窯業系サイディングにおいては 相性の悪い塗料](/wp-content/uploads/50-2.jpg)
![](/wp-content/uploads/51-3.jpg)
何はさておき、高い透湿性を持った塗料で塗るのが最適なのです。
![](/wp-content/uploads/52-3.jpg)
![透湿性の高い塗料](/wp-content/uploads/53-1.jpg)
- 高性能な塗料だからといって全ての外壁材で
その性能を発揮できるわけではありません - それぞれの外壁材の特徴を知れば相性のいい塗料も分かります
- 相性が悪いわけでないが難付着サイディングも塗り替えしづらい外壁です
- フッ素塗料や無機系ハイブリッド塗料と相性が悪い外壁もあります
- 弾性塗料と相性が悪い外壁もあります
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