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外壁塗装はなぜ3回塗り?トラブルを防ぐ確認ポイント
更新日 : 2024年02月28日
更新日 : 2024年02月28日
外壁塗装や屋根塗装、どこも3回塗りを勧めてくるのはなぜ?
塗装工事の基本は3回塗りで、塗料メーカーが定めた塗り回数を守ることで、塗料の性能が最大限発揮され、美観も保持できるからです。
初めての外壁塗装に不安を抱えている方へ向けて、3回塗りが必要な理由と工程、トラブルを防ぐ確認ポイントを解説していきます。
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外壁の塗装は、「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3回塗りが基本といわれています。
3工程すべてが重要で、どれか1つでも抜けてしまってはなりません。工程が不十分だと、塗料の機能が十分に発揮されないだけでなく、外壁の劣化が早まったり美観を損ねたりの原因になってしまいます。
1度塗っただけでは、雨や紫外線に耐えられるだけの丈夫な塗膜には仕上がらないため、必ず3回重ねて塗装する必要があるのです。
外壁塗装の3回塗りを、以下の3つのポイントに沿って解説しましょう。
3回塗りの工程
1回目の下塗りは白やクリーム色等の淡い色が一般的です。
下地の状態を整え、次の塗料がしっかり密着するようにします。
2回目の中塗りで塗料の機能性を保持し、塗膜の厚みを十分に確保した後、最後の仕上げとして3回目の上塗りをして塗装完了です。
塗りムラや塗り残しを防ぐため、下塗りには中塗り・上塗りとは色の違う塗料を使うこともあります。中塗り・上塗りはほとんどの場合同じ塗料を使い、これが最終的に表面に見える色になります。
下塗りの重要性
3回塗りの1回目である「下塗り」は、壁と塗料をしっかり密着させるうえで欠かせない非常に大切な工程です。
外壁と上塗り材をくっつける接着剤の役割だけでなく、塗料が外壁材に吸い込むのを防ぐ役目も果たしています。
下塗りに使う塗料は、塗装面の材質や上塗り材の種類、塗装の目的に応じて最適なものを選びます。
下塗り材の種類
プライマー | 上塗りとの密着度を高める |
シーラー | 密着度を高めるとともに 塗料の下地への吸い込み、塗りムラを防ぐ |
フィラー 微弾性フィラー | 下地の凹凸やヘアークラックなどを補修できる |
たくさん塗れば良いわけではない
外壁塗装の基本が3回塗りであることから、「たくさん塗るほど丈夫になるんじゃない?」と思った方もいるのではないでしょうか。
なかには、何も知らず業者に言われるがまま「4回塗りなのでより安心」という営業トークにつられて、割高な料金を支払わされてしまうケースも珍しくありません。
下塗り、中塗り、上塗りの3回塗りは外壁塗装の鉄則なので、大手塗料メーカーから出されている塗料は、3回塗りを前提に設計されているものがほとんどです。
2回塗りでは本来の機能を発揮できず、4回塗ったからといって耐久性が上がるわけでもありません。
外壁塗装は、たくさん塗れば良いというわけではないので、塗料の特徴や明確な根拠もなく「3回のところ4回塗りますから安心です」などと勧めてくるような業者には注意が必要です。
※日本ペイント:パーフェクトトップカタログより
外壁塗装は、工事が完了してからでは何回塗ったのかがわかりません。
塗装中ずっとそばで見ていることもできないので、仕上がりや塗装回数、料金をめぐって後々トラブルになってしまうこともあります。
「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためには、外壁塗装を業者へ頼むときに以下の3つのポイントを確認しておくことが大切です。
まずは見積書を確認
外壁塗装にかかわらず、どんな契約でも見積書や契約書にしっかり目を通すことはとても重要です。
3回塗装の場合、「中塗り」や「上塗り」または「上塗り2回」等の記載があることを必ず確認してください。
また「仕上げ塗り」として下塗りの倍の面積で計算されていることもあります。
注意書きや備考欄なども見落とさず、依頼内容に相違がないかよくチェックしましょう。優良な業者であるほど、見積書の内容はわかりやすく、質問にも丁寧に答えてくれますよ。
工程表も忘れず確認
外壁塗装に使う塗料には、乾燥時間に明確な規定があります。
そのため、3回塗りは1回の塗りを1日ごとに行うのが一般的です。
外壁塗装工事は、一戸建てで10日~2週間、アパートなどの集合住宅で2~3週間程度かかるのが通常です。
下地補修があると工期はもっと長くなることもあります。
事前に業者が提示する工程表は必ず確認し、必要な作業に漏れがないか、工期が短すぎる、長すぎる場合はその理由をしっかり説明してもらいましょう。
工事中も作業を確認
外壁塗装の工事が始まったら、可能な限り作業を確認するようにしましょう。
工事が滞りなく進んでいることを確認すれば後々のトラブル防止にもつながります。その日の始まりに「本日は何をするか」など報告してくれる業者ならなお安心ですね。
「工事中はどうも声をかけづらい」と思うかもしれませんが、お客様との良好なコミュニケーションは、私たちスタッフ側にとっても意外と嬉しいものなのです。
私たちは塗装のプロだからこそ、わからないことや不安なことはどんどん聞いてもらって解消したいと思っております。
サイディング外壁塗装の様子
事前に高圧洗浄し、目地シーリング打ち替えを行ったら、まずは下塗りです。
今回は日本ペイントのパーフェクトトップという塗料を使用いたしますので、1回目の下塗りは、同社で窯業系サイディングに最適な下塗り材であるパーフェクトサーフを使用しました。この工程が仕上がりを左右するといっても過言ではありません。
白い下塗り材が乾燥したら、2回目、中塗りです。
パーフェクトトップ(ND-050)モスグリーン系カラーです。白い下塗り材を使用しましたから、塗装した箇所が分かりやすいですね。
最後に3回目、上塗りです。中塗りと同じ塗料を使用しています。塗装直後は乾燥していないため、中塗りとの差が分かりやすく見えます。細かい部分までタッチアップをしたら完成です。
メーカーが指定した回数、塗布量を守らないと、早い色褪せや剥がれの原因になってしまいます。
3回塗りが基本の外壁塗装ですが、なかには特殊な塗料や工法によって3回塗りではないケースもあります。
もし3回塗りではなかった場合は、以下のケースが当てはまらないか業者に確認してみることをおすすめします。
2回塗りの場合
塗料によっては、下塗り不要や中塗り不要な塗料もあります。
下塗りと中塗りがそれぞれ省かれるため、工程が1つ減って2回塗りとなります。
例えばクリア塗装の場合、下地を塗ると仕上がりがクリアでなくなってしまうため下塗りは行いません。
塗り回数は製品ごとに決まっているので、詳しく知りたい方はメーカーのパンフレットやホームページを調べてみても良いでしょう。
※日本ペイント:ピュアライドUVプロテクトクリヤーカタログより
4回塗り以上の場合
塗装面の傷みが激しく、補修として下地材を2回塗る場合もあります。
また、多色塗りで模様をつけるような工法や、あまり一般的ではありませんが塗膜を厚く仕上げる複層弾性工法といった特殊な工法では、4回塗り以上になることもあります。
4回塗りや5回塗りを提案してくる業者だからといって、必ずしも悪い業者とは限りませんし、かといって安心できるとも断定できません。
優良業者を見極めるうえで大切なのは、「塗りの工程をしっかりと説明してくれるかどうか」です。
決して安くはない外壁塗装では、状態を正しく把握し、最適な塗装を行ってくれる業者を選びましょう。
塗装工事が初めてのお客様は、分からないことや不安なことだらけですよね。
お客様とのお打ち合わせでは常にお客様に分かりやすくご説明できるよう努めておりますが、ご不安や気になるポイントは皆さん違います。
なぜ3回塗装するのか?なぜこの工程が必要なのか?
そんな疑問や不安をお持ちでしたらなんでもご相談いただければと思います。
高いお金を払って行う外壁塗装だからこそ、誰もが失敗したくないと思うものです。
外壁塗装をはじめ、屋根の塗装や建物の外装、メンテナンスやリフォームのことなら、塗装のプロフェッショナル街の外壁塗装やさんにおまかせください!
トラブルを防ぐ確認ポイントまとめ
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外壁塗装や屋根塗装は「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3回塗りが基本
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回数を多く塗るほど良いというものではありません
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塗料メーカーが定めた塗り回数で塗料の性能を最大限発揮できます(塗料のパンフレットやWEBサイトに記載があります)
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何回塗装するか?は見積書や工程表で確認できます
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塗料の種類や工法によっては3回塗りでないケースもあります
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業者選びで大切なのは、何回塗ってくれるかでなく、納得のいく説明をしてくれるかどうかです
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