お客様に防水工事の経歴をお伺いしたところ、6年前に防水メンテナンスをされたそうです。
それでは調査に入ります。亀裂が出ているところ見ると補修がされています。防水工事を行う前に亀裂の補修を行っていますが補修材も亀裂が入ってしまっています。防水塗膜が剥離してしまっている箇所があり下地を確認したところ、元の防水をコンクリート防水です。防水のメンテナンスを行って6年で亀裂が入ってしまった原因として、既存がコンクリート防水の場合、防水シートを張り、防水の層を作っていきますが、剥離してしまった部分を見るからに亀裂の補修後、防水材を1層で仕上げてしまっています。通常の場合、防水シート・防水材で2層作り最後にトップコートを塗布します。コンクリート防水は、その名の通り防水面はコンクリートですので、呼吸をします。既存がコンクリート防水に新規防水工事を行う場合は、呼吸をさせる為に脱気盤を設置しますが、設置がありません。防水層も1層しかない為、紫外線などの影響を受け外側からの外的影響とコンクリート防水が呼吸をする為、内側から損傷もでます。この施工は通常の施工と大きく異なる為、施工不良が亀裂の発生の主な原因です。