まずは現地調査へお伺い致します。新型コロナウィルス流行に伴い、スタッフはマスクを着用し、ソーシャルディスタンスを保つことで、感染拡大予防に努めております（新型コロナウィルス対策について）。
　築16年になる邸宅のスレート屋根には、太陽光パネルや天窓が取り付けられていました。塗膜の撥水機能が低下し、雨水を吸収したことで、雨染みが目立ちます。

　スレートの表面を見ると、藻や苔、カビの繁殖も見られました。ほとんどの塗料には、防カビ・防藻機能が備わっているのですが、経年により塗膜が劣化すると、それらの植物も繁殖しやすくなります。スレートに雨染みや色褪せ、植物の繁殖が見られた場合、塗膜の保護機能が低下していますので、塗装を検討しましょう。スレート屋根の調査では、劣化症状が顕著に現れていましたので、高耐久フッ素塗料での塗替えを行っていきます。

　屋根塗装を行うにあたり、まずは足場を仮設し、メッシュシートを取り付けていきます。一般的な2階建て邸宅であれば、足場の組み立ては１日作業となります（建坪や建物の高さによって変わってきます）。
　それらの作業が終わりましたら、高圧洗浄を行っていきます。水圧によって表面に付着した汚れと古い塗膜を洗い流し、塗料の密着性を高めます。尚、洗浄後は充分に乾燥させる必要がありますので、数日空けてから次の工程に移ります。

　充分に乾燥させたスレートの下塗りを行っていきます。下塗りには、サーモアイシーラーを使用しました。遮熱機能をもつ、サーモアイシリーズ専用の下塗り材です。スレートの表面を補強し、上塗り塗料の遮熱性能を高めます。

　下塗り乾燥後、縁切り作業を行っていきます。縁切りとは、スレートの重なり部分が上塗り塗料で埋まらないよう、隙間を確保する作業です。塗装後、カッターや皮スキを使用して、一枚一枚切っていく方法もありますが、私たち街の外壁塗装やさんでは、タスペーサーを使用しております。縁切りを終えましたら、いよいよ上塗り塗料で塗装していきます。

　サーモアイ4Fで中塗り・上塗りの順に塗り重ねていきます。色は、クールディープグレーです。大手企業メーカーが販売しているサーモアイシリーズは、屋根用遮熱塗料です。今回使用したサーモアイ4Fは、フッ素塗料に分類されます。耐久性と光沢維持性に大変優れていますので、長期的に美観を維持したい方にはお薦めです！

　サーモアイ4Fを使用した屋根塗装が無事、竣工しました。スレートの雨染みや汚れが解消され、築年数を感じさせないクールな屋根へと生まれ変わりました。
　お客様邸のように、屋根に太陽光パネルが設置されている場合、「塗装はできるの？」と不安に思われる方もいらっしゃると思います。勿論、塗装することはできますが、お住まいの状況に応じて塗装方法は異なります。太陽光パネルを脱着する機会であれば、全体的に塗装することができますし、取り付けたまま塗装することも可能です。太陽光パネルが設置された屋根の塗装を検討している方も、お気軽にご相談ください。